八重山のサンゴ礁の保全を目指して

石西礁湖サンゴ礁基金

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緊急情報!
八重山にオニホトデが大発生!サンゴが危ない!
八重山の海に再びオニヒトデが大発生しています。このままでは、サンゴが食べつくされ、以前のようにサンゴ礁の壊滅的な被害が懸念されます。

石西礁湖を含む八重山の海では1980年代のはじめにオニヒトデが大発生し、一部の海域を除きサンゴ礁はオニヒトデの食害によって壊滅しました。その後、サンゴ礁は回復してきましたが、昨今では海水温上昇による白化、赤土流出、水質悪化などの影響を受けてサンゴは劣化・衰退しています。

そこに、今回のオニヒトデの大発生です。専門家の調査によれば、オニヒトデが3個体以上見つかれば異常発生とされる調査方法で、2006年以降の発見数は急激に増加し、2008年では平均7.2個体となっています。今年に入ってからもオニヒトデは増え続け、昼間にオニヒトデがサンゴを食べる行動が見られるだけでなく,前線を作ってサンゴを次々と食べながら進む海域も見られるようになっています。このままでは、以前のように壊滅的なダメージを受ける可能性があります。現在の八重山のサンゴ礁をめぐる環境は、以前とは比較にならないほど全体的に劣化しており、次に壊滅的なダメージを受けると、回復できない、あるいは回復に非常に長い時間がかかる恐れがあります。

オニヒトデは、いったん増え始めると爆発的に増殖する特性を持っています。オニヒトデがなぜ大発生するのかについてはまだ解明されていませんが、陸地での人間の活動から生じる水質汚濁が海のプランクトンを増殖させ、これを餌としてオニヒトデが成長するという説があります。

今回の異常な事態に対し、環境省、沖縄県、漁業者、石垣市、ダイビング事業者などが、重要な海域を設定してオニヒトデを一つ一つ駆除する活動を進めていますが、予算の制約、時期的な制約、マンパワーの限界などから継続的な駆除活動が困難になっています。このため、本基金では皆さんから寄付を広く集め、それをオニヒトデの駆除活動に有効に活用していきたいと考えます。

オニヒトデの大発生に対する駆除対策のためにも、多くの方のご寄付をお願いいたします。

オニヒトデに食べられるサンゴ(伊原間)

オニヒトデだらけの状態(伊原間)

オニヒトデを一つ一つ駆除するダイバー

写真:鹿熊信一郎氏

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